首相、返還実績強調も辺野古移設に触れず 沖縄慰霊の日

有料会員記事

小手川太朗
[PR]

 菅義偉首相は23日、沖縄戦の戦没者を悼む沖縄全戦没者追悼式に、ビデオであいさつを寄せた。官房長官時代から取り組んできた基地負担軽減への思いや具体的な返還事例を語る一方で、米軍普天間飛行場宜野湾市)の名護市辺野古移設には触れなかった。

 新型コロナウイルスの影響で、首相ら県外からの出席者の招待は昨年に続いて見送られた。

「基地負担軽減、全力尽くしてきた」

 首相は就任以来初めての「慰霊の日」を迎えた。あいさつのなかで「私は、これまで多くの沖縄の方々と直接お会いし、基地負担について率直なお気持ちを伺い、沖縄のため、具体的な成果をあげるべく、全力を尽くしてまいりました」と訴えた。米軍北部訓練場(東村など)や米軍西普天間住宅地区(宜野湾市)の返還を「具体的な成果」として挙げた。官房長官だった2014年以降、安倍政権で新設された「沖縄基地負担軽減担当相」を一貫して兼務しており、自らの実績として強調した形だ。

 一方、疎開児童ら約1500人が犠牲となった対馬丸事件や、来年の本土復帰50年に触れた以外では、昨年の安倍晋三前首相のあいさつと多くの部分で似た内容となった。

■「辺野古」なしは安倍前首相…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。