「リンゴ日報」中国担当の主筆逮捕 言論弾圧強まる香港

香港=奥寺淳
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 香港警察は23日、中国に批判的な日刊紙「リンゴ日報」の中国担当主筆の男性(55)を、香港国家安全維持法国安法)に違反した疑いで逮捕した。同紙などが伝えた。記事の内容が、外国と結託して国の安全に危害を与えたという容疑で、当局による言論弾圧の様相が一層強まっている。

 逮捕されたのは、同紙で「李平」のペンネームで評論を執筆する主筆。警察は17日、リンゴ日報本社を捜索し、パソコン40台以上や取材資料などが保存されたサーバー16台を押収。執筆する記者の役割や記事の内容などを分析していたとみられる。警察は約30本の記事が、外国に中国や香港政府への制裁を求める内容だったと主張している。

 同紙をめぐっては、創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏が国安法違反の罪でも公判中で、同紙を発行する「壱伝媒(ネクストデジタル)」の最高経営責任者(CEO)や同紙編集長ら幹部5人も同じ容疑で逮捕された。同紙は当局に会社の資産を凍結され、新聞発行の継続が困難になっており、週内に停刊するかを最終判断する。すでに、動画ニュースなど一部サービスを停止している。(香港=奥寺淳)