米、イラン国営放送のサイト遮断「報道装ったフェイク」

ワシントン=高野遼、テヘラン=飯島健太
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 米司法省は22日、イラン国営の英語放送局プレスTVのウェブサイトなど36件を遮断した。同サイトはイランから英語で情報を発信してきたが、米当局は偽情報を拡散したとして制裁対象の組織と関連があると判断した。

 他に遮断されたのは同じく国営のアラビア語放送局アルアラムなど。イラン時間22日夜にサイトが開けなくなり、接続時に「米政府によって差し押さえられた」と表示された。一部サイトは23日、イランが保有する別のドメインに切り替えられて再開した。

 米司法省の発表によると、遮断されたのは「イラン・イスラム・テレビ・ラジオ連合」運営のサイトなど。同連合はイランの革命防衛隊で対外活動を担うコッズ部隊の傘下にあるとして、昨年10月に制裁対象に加えられていた。米当局は「報道機関を装い、偽情報の発信を通じて米大統領選に影響を与えようとした」としている。

 イランでは大統領選で初当選した保守強硬派のライシ司法長官が21日に記者会見を開き、国内外で大きく報じられたばかり。核合意の復活に向けた間接協議が詰めの段階に入るなか、米イランの間で緊張が高まる可能性もある。

 イラン国連代表部の報道官は「報道の自由を妨害する不法行為であり、法的に対処する」と非難。プレスTVは記事で「再び検閲の被害者にされた」と批判した。過去にもグーグルフェイスブックから接続拒否に遭ってきたという。(ワシントン=高野遼、テヘラン=飯島健太)