精神障害で労災認定、最多の608人 トップはパワハラ

山本恭介
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 過重労働や仕事のストレスで精神障害を発症し、労働災害に認定された人は2020年度が608人で過去最多となった。最も多い原因はパワーハラスメントパワハラ)だった。厚生労働省が23日、発表した。

 昨年から精神障害の労災認定基準が見直され、「パワハラ」が初めて要因として明記された。厚労省が分析した20年度に労災認定された精神障害の原因は、パワハラ(99人)、事故や災害の体験・目撃(83人)、いじめ・いやがらせ(71人)と続いた。厚労省の担当者は、パワハラがトップになったことについて「精神障害の原因に認められるという認識が広がっているのではないか」と話す。

 一方、脳・心臓の病気による労災の申請数は784人で、19年度の936人から大きく減った。コロナ禍で長時間労働が減ったことが一因と厚労省は分析している。20年度の労災認定数は194人で、労災認定率は過去最低の29・2%にとどまった。(山本恭介)