自死職員の妻「第三者による再調査を」 法廷で意見陳述

米田優人
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 学校法人森友学園大阪市)をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自死した同省近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さん(50)が国などに賠償を求めた訴訟の第4回口頭弁論が23日、大阪地裁であり、国側が提出した「赤木ファイル」が証拠採用された。雅子さんが意見陳述し、ファイルの内容や経緯をもとに「第三者による再調査を実施すべきだ」と訴えた。

 ファイルは22日、国から雅子さん側に開示された。雅子さんは「夫が苦しい立場に追い込まれながら、ファイルを作ってメモを残してくれたのだと思うと、涙が出そうになった」と胸中を語った。

 備忘記録には、同省理財局から「相手方(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除」するよう指示されたが、厚遇した事実はなく、強く抗議したことなどが記されており「反対をしても、一方的に改ざんを指示されて苦しんでいたことがわかった」と述べた。

 一方、ファイルを見ても佐川宣寿(のぶひさ)・元同省理財局長の指示がどう伝わったのかなど具体的な経緯は明らかになっていないとし、「(夫は)ファイルに書けなかったことも含めてちゃんと説明したかったと思う」と陳述。国側に対し、理財局内でやりとりされたメールなどを裁判所に提出するよう求めた。

 原告側の代理人弁護士は、俊夫さんが残した全ての文書が開示されたかどうかが分からないと指摘。改ざん問題を捜査した大阪地検に任意提出した文書と同じものかを明らかにすることや、ファイルの原本を示すことも求めた。(米田優人)