故郷の海に沈めたワイン 熟成までに傷ついた街の復興を

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奈良美里
【動画】岩手県宮古市、浄土ケ浜にある青の洞窟。同市出身の堀内繁喜さんが、ふるさとの海にワインを沈めて熟成させる計画を立てた=奈良美里撮影
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 盛岡でバーを営む男性が、山ぶどうで醸した自作のワインを熟成させるため、故郷・宮古の海に沈めた。5年後に引き揚げて試飲会を開く予定で、震災で傷ついた街を友人らとともに盛り上げたい考えだ。

 透き通った青い海にダイバーが潜り、深さ9メートルの海底に沈められた金属製のケースに約70本のワインを次々と入れていく。

 5月上旬、宮古市・浄土ケ浜にある青の洞窟。企画した堀内繁喜さん(52)は「震災後、宮古のみんなで集まり、一つのことをできたのは初めて」と笑みを浮かべた。

 宮古で生まれ育ち、29歳のとき、海に近い繁華街でバーを開いた。ジャズのレコードや生演奏を聞かせるのが売りだった。

 山ぶどうのワインを初めて造ったのは2008年。山間部の刈屋地区で、山ぶどうが栽培されているのを知り、ワインを試作すると思った以上に芳醇(ほうじゅん)な味わいになった。

 「これで地元を盛り上げたい」と夢が膨らんだ。

 しかし3年後、東日本大震災

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