スエズ事故、賠償交渉が合意 金額は非公表

森田岳穂
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 エジプト東部のスエズ運河で大型コンテナ船が座礁した事故で、船を所有する正栄汽船(愛媛県)側と、スエズ運河庁側との賠償金をめぐる交渉が合意に達した。船に保険を提供していた英保険事業者「UKクラブ」が23日に発表した。合意した金額は明らかにしていない。

 事故は3月23日に発生し、同29日に離礁に成功した。運河を管理するスエズ運河庁側は、離礁にかかった費用や事故による運河の閉鎖に伴う損失について、当初9億1600万ドル(約1千億円)の賠償を請求。正栄汽船側が異議を唱えたため提訴し、その後5億5千万ドル(約600億円)まで減額した。一方、同社側は1億5千万ドル(約160億円)が妥当と主張し、対立が続いていた。

 支払われる賠償金は、同社などが加入する保険でカバーされる見込みだ。事故を起こした船は運河庁側に差し押さえられ、運河近くの湖に3カ月近くとどまっている。UKクラブによると、合意した契約の手続きなどが終了すれば、船は解放されるという。(森田岳穂)