「歳三の刀」テーマに映画 栃木・那珂川で撮影

中野渉
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 幕末に活躍した新選組の副長、土方歳三が使った刀をテーマにした映画「歳三の刀」の撮影が栃木県内から始まった。監督の増山麗奈さん(44)は「コロナ禍の閉塞(へいそく)感を歳三が斬り、みなさんを元気づける映画にしたい」と意気込んでいる。

 映画は、戊辰戦争で戦死した土方が、実は生き延びてロシアに渡っていたという歴史ファンタジー。過去と現代の二つの時間軸で描いていく。俳優辰巳琢郎さんや歌手加藤登紀子さんらが出演する。

 脚本も手掛ける増山さんは、県庁で会見した。「海外の人にも伝わるよう動きとビジュアルに重きを置いたアクション映画にしたい」と語った。

 増山さんが代表理事を務める一般社団法人「ユーラシア国際映画祭」(東京)と、ロシアの映画会社が制作する。

 増山さんがロシアの映画関係者と交流を深める中で共同制作が決まった。昨年秋から撮影に入る予定だったが、コロナ禍で延期されていた。

 ロシアでも日本の刀剣文化は人気が高い。撮影に協力する那珂川町の刀匠・高野和也さん(59)の作業場で今回の撮影はスタートした。高野さんは「刀を作る姿を見て理解してもらいたい」と力を込めた。

 日光江戸村や土方が生まれた東京・日野、福島県会津若松市などでも撮影する予定。エキストラとして県民も出演する。

 年内に完成させて来年の公開をめざす。ロシアの映画祭にも出品する。公開に先駆け、10月16日には県総合文化センターで「栃木新選組祭り」を開く計画という。中野渉