「もう一度あのピッチに」神戸・古橋3得点でランク首位

小俣勇貴
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(サッカーJ1、ヴィッセル神戸5―0横浜FC)

 後半18分、ヴィッセル神戸のFW古橋亨梧(きょうご)は祝福の拍手に送られ、ピッチを去った。プロで初めてハットトリックを達成した。「パスが良すぎた。みんなに感謝したい」。スタジアムの四方に小さくおじぎをし、照れ笑いを浮かべた。

 大阪・興国高時代に50メートル走5秒8を記録した俊足が生きた。前半31分、MFイニエスタのゴール正面への浮き球にあわせて、相手最終ラインの裏へ抜け出す。ワントラップして右足で流し込んだ。3分後には神戸らしい細かいパスでの崩しから出たラストパスを左足で押し込み、後半17分は長い縦パスに再び反応した。

 今季の得点は13に。リーグ戦折り返しとなる19試合目で、12得点でトップを走っていたコンサドーレ札幌のアンデルソンロペス、川崎フロンターレのレアンドロダミアンを抜いた。

 日本代表として戦った今月のワールドカップ(W杯)アジア2次予選。古橋は得点こそ決めたが、納得した様子はなかった。「もう一度あのピッチに立ちたい。そのために目に見える結果が大事」。チームに戻ってから2戦4発とゴールへの執念は一層、高まっている。

 代表への思いだけではない。「チームのために結果を残し続けることも僕の使命」。26歳のストライカーの熱き思いに引っ張られるかのようにチームも攻撃的になっている。最下位相手とはいえ、19本のシュートを浴びせ、5得点は今季最多。4戦負けなしで4位に浮上した。小俣勇貴