さよなら国鉄色、昭和の風情 キハ66・67形引退へ

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米田悠一郎
【動画】キハ66・67形、まもなくラストラン=米田悠一郎撮影
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 旧国鉄時代から46年にわたって九州の鉄路を走ってきたJR九州のディーゼル車「キハ66・67形」が、老朽化のため30日で引退する。現在残っている16両のうち4両は、国鉄時代と同じクリーム色とオレンジ色のツートンカラーだ。昭和の風情を残す車両に愛着を抱く鉄道ファンらは、ラストランに惜別の思いを募らせている。

 長崎港を見渡す高架のホームに、「ゴー」という独特の低いエンジン音が響く。昨春に改築されたJR長崎駅で、くすんだツートンカラーの車両が出発を待っていた。5月末に引退が発表されてから、写真や動画を撮る人の姿が目につく。九州以外から来たファンもいる。

 キハ66・67形のデビューは、山陽新幹線が博多まで延伸した1975年。博多へのアクセス向上を狙い、篠栗線や筑豊線など九州北部の路線に導入された。山がちな地域を走るために強力なエンジンを持ち、扇風機が主流だった当時には珍しい冷房を備えた。さらに進行方向に応じて座席の向きを変えられる転換クロスシートがあり、画期的と言われた。

 戦後を代表する急行型のディーゼル車キハ58系が1823両製造されたのに対し、キハ66・67形はわずか30両。だがこうした先進的な設計は、全国の都市近郊形電車に影響を与えたとされる。

キハ66・67形が篠栗線や筑豊線を走っていたころから撮影を続けてきた宇都宮靖顕さんが、その魅力を振り返ります。長年乗務を続けてきた運転士さんにも思いを聞きました。

 「家族との思い出などが浮か…

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