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リンゴ日報、最後の夜 保釈の幹部囲んだ輪、拍手と歓声

香港=奥寺淳
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 香港国家安全維持法国安法)による摘発を受け廃刊が決まった香港の日刊紙「リンゴ日報」が23日夜、最後の編集作業を終えた。朝日新聞記者が許可を得て、編集局の「最後の夜」を取材した。

 23日午後11時40分。リンゴ日報本社の2階にある編集局の中央に100人余りの記者や編集者が輪をつくり、大きな拍手と「オー」という歓声が響き渡った。

 輪の中央には、国安法違反容疑で逮捕され、保釈された同紙の陳沛敏副社長ら幹部の姿があった。陳氏らが社員に「ありがとう」と手を振ると、4階まで吹き抜けでつながる階段から記者たちが身を乗り出し、「お疲れさま」と両手を振ってこたえた。

 24日付朝刊の発行部数は普段の10倍以上の100万部。繁華街のニューススタンドでは未明から、「記憶に残したい」という市民らが長蛇の列をつくった。(香港=奥寺淳)