長良川の遡上アユ AIで計測 2月から40万匹超

木村俊介
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 長良川河口堰(かこうぜき)(三重県桑名市)の魚道を遡上(そじょう)するアユについて、水資源機構長良川河口堰管理所は、今年からAI(人工知能)を使った計測を始めた。昨年までは調査員が見て確認し数えていた。画像の中のアユの姿を判別する技術が向上したことで、調査の省力化にもつながっている。

 長良川河口堰は、1995年に本格運用を始めた。管理所によると、魚道の機能を確認するため、その年から遡上するアユの個体数を調べてきた。99年までは5カ所の魚道のうち3カ所で、日の出から日の入りまで目視で10分間見て、10分間休む方法で計測。2000年からは1カ所の魚道の様子をビデオカメラで録画し、その映像を早送りしながら調査員2人で数えてきたという。

 今年から、AIの画像認識でアユがいるかどうかを判別し、個体数をはじき出す仕組みを導入した。左岸(名古屋側)の「呼び水式魚道」を撮影したビデオカメラの映像を使い、分析しているという。

 管理所によると、今年のアユ初確認は2月12日午後2時8分ごろ。目視で体長7センチほどの2匹の稚アユを確認した。翌13日からAIを使ったシステムを稼働させた。6月22日までに確認されたアユは40万3420匹。4月に入って急増したものの、5月半ば以降は少ない状態が続いているという。単純比較はできないが、昨年と比べると半数ほどで、気候などの影響があるとみられる。(木村俊介)