長野の山に残土の壁、尾根に穴 「リニア理に合わない」

有料会員記事

阿久沢悦子
[PR]

現場へ! リニア工事の周りで④

 それは大自然の景観とは不釣り合いな人工的な「壁」だった。

 長野県大鹿村釜沢地区。リニア中央新幹線の除山(のぞきやま)非常口近くに、トンネルを掘削した残土の仮置き場がある。一角には十数メートルの高さまで、計3万立方メートルの残土が階段状に積まれ、崩落防止の網がかぶせてある。元は温泉付きの山荘があった場所だ。

 「無残ですよね」

 着工前後の6年間、地区の自治会長を務めた整体師、谷口昇(51)は、悔しさをにじませる。

 JR東海は2017年から順次、村内に計4本の非常口を掘り始めた。予想される排出残土量は300万立方メートル。村外につながる道路は狭く、ダンプの往来には沿線住民の反対もあった。JRは村内に残土の仮置き場を探した。

 山荘の土地を原状復帰すると…

この記事は有料会員記事です。残り963文字有料会員になると続きをお読みいただけます。