有害残土はどこへ? ウラン鉱床の間走るリニアトンネル

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阿久沢悦子
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現場へ! リニア工事の周りで⑤

 岐阜県瑞浪市ののどかな山あいに白い建物が見える。リニア中央新幹線の日吉トンネルに通じる南垣外(みなみがいと)非常口のプラントだ。ここで、トンネル掘削で出た残土を、有害物質を含む「要対策土」と「健全土」にふるい分けている。

 付近には日本最大のウラン鉱床が広がる。リニアの地下トンネルは、月吉、美佐野など四つの鉱床の間を縫うように走る計画だ。

 JR東海は、動力炉・核燃料開発事業団(旧動燃)のボーリング調査などから「路線はウラン鉱床を回避している」とした。その上で、ウランが蓄積されやすい地層を通る南垣外非常口からの斜坑と本坑の計約3キロを対象に、発生残土の分析を続けている。今のところ基準値を超えるウランやラドンガスは検出されていないという。

 これに対し、「全く安心できないね」というのは春日井リニアを問う会の川本正彦(77)だ。2016~18年、周辺6地点で地表と空間の放射線量を測定した。

 瑞浪市に隣接する御嵩町内の…

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