「生きて帰って」妻の言葉胸に 沖縄戦、元兵士の祈り

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瀬戸口和秀
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 バッグに入れ、持ち歩くものがある。長い年月を経て色あせてしまった写真。8年前に亡くなった妻の若い頃の姿が写る。76年前、遠く離れた沖縄での激戦から生きて帰ることができた。妻のあの言葉があったからだと、今も思う。

 「66年間一緒だったな」。大阪市都島区の吉村章さん(102)は自宅で、机の上に置いた妻晴子さんの写真をじっと見つめた。

 奈良県橿原市で生まれ、旧制中学を卒業後に会社勤めをしていたが、1940年に召集され、中国の広東省や香港、インドネシア・ジャワ島に赴き、43年にいったん召集は解除された。

 44年に再び召集され、出征…

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