ヤングケアラーだった私がいた 母のうつ描く絵本、翻訳

有料会員記事

久永隆一
[PR]

 子どものころ、メンタルの不調を抱えた母親を支える「ヤングケアラー」だった女性が、ドイツ語の絵本を初めて翻訳した。5歳の女の子がママを苦しませるのは「うつ病」と知り、家族との結びつきを深めていく物語だ。幼い頃の自分と重なる主人公を通じ、女性は過去をとらえ直したという。「病気の親も、その子どもたちも励ます一冊に」と願いを込める。

 絵本の主人公は幼稚園児のリケ。両親と弟がいる。ある日曜日の朝、いつも起こしに来るはずのママが来ない。心配して部屋に行くと、体調が悪く起き上がれないママの姿が。「おこっているのかな?」と悩むリケ。後日、ママは「かわいいリケ。ママをつかれさせて、おちこませるものがいるの。『うつ』っていうのよ」と告げる。

 うつは、ママから元気を盗むモンスターだと受け止めたリケは、ママに尋ねる。「じゃあ、まだリケのこと好き?」。ママにしっかり抱きしめられたリケは、ママと病気を切り離して考え始める。

 弟の世話と食事を一人でするパパは時々、機嫌が斜めに。リケは「ママにおこらないで! ママが何もできないのは、うつモンスターがわるいんだから!」と言うようになる――。

 この絵本は「うつモンスター…

この記事は有料会員記事です。残り1214文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る!】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら