五輪テスト「自粛に疑問与えた」 札幌でデルタ株に警戒

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中野龍三
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 北海道内で新型コロナウイルスの新規感染者が減少傾向となるなか、最大都市・札幌市では感染力が強いとされる変異ウイルスへの警戒感が強まっている。インドで最初に見つかった変異株(デルタ株)は特に感染力が強いとされ、まだ道内で確認されていないが、感染者が出た東京では再拡大の兆しがある。市では水際対策やワクチン接種の加速を進める方針だ。

 道内での24日の新規感染者数は26人(札幌市は20人)で、約4カ月ぶりの低水準となった。約1カ月前の5月21日は過去最多の727人だったが大幅に減少している。

 そうしたなか札幌市は23日夜、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議を開催。市はデルタ株を念頭に、水際対策を強化する方針を示した。

 市は変異株の検査体制を6月末までに、新規陽性者の約60%まで引き上げる。デルタ株が確認された場合は、感染拡大を抑えるため発生区名を公表し注意を呼びかける。感染者が出た区では5日間にわたり市有集会施設の休止や民間集会施設の使用自粛要請を行い、感染経路を調査する。

 会議では専門家の委員から、今後懸念される「感染第5波」への備えを求める声も相次いだ。

 感染症コンサルタントの岸田直樹医師は、5月5日に札幌市で開催された東京五輪マラソン競技のテスト大会について、「大会開催で感染が広がったデータはないが、市民に自粛に対する疑問を与え、逆の行動変容をつくってしまった」と指摘した。

 岸田氏は「『第5波』を抑え…

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