旭川医大「無断録音された」 北海道新聞社に抗議文送付

井上潜、斎藤徹、本田大次郎
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 旭川医科大学(北海道旭川市)の校舎内に許可なく入ったとして、北海道新聞社の記者(22)が建造物侵入容疑で大学関係者に現行犯逮捕された事件で、旭川医大は24日、記者が会議内容を無断で録音していたとして、同社に抗議文を送ったことを明らかにした。

 記者は22日午後に大学関係者に逮捕され、道警旭川東署に引き渡された。署によると、記者は取材のため、関係者以外立ち入り禁止の看護学科棟4階に立ち入っていたという。学内ではこの日、不祥事が相次いだ吉田晃敏学長の解任を議論する学長選考会議が開かれていた。

 朝日新聞の取材に対する旭川医大の回答によると、職員が選考会議の会議室から廊下へ出ようとしたところ、扉の隙間から会議内容を録音していた記者に出会った。職員が身分や目的を尋ねたが明確な返答がなく、逃げ去ろうとしたため、学外者が無許可で建物内に侵入したと判断し、警察へ連絡したとしている。

 旭川医大は北海道新聞社に抗議文を送り、校舎内に立ち入った理由などを確認している、としている。

 また、旭川東署は24日午後に記者を釈放し、発表した。今後は在宅で捜査を続けるとしている。

 北海道新聞社法務広報グループは「現時点で事実関係が不明で、旭川医大の見解や記者の釈放についてはコメントできない。逮捕の経緯などを記者に確認し、読者には紙面で説明する」としている。(井上潜、斎藤徹、本田大次郎)