第4回追い風のはずが…五輪商戦、無視できない「否定的」世論

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若井琢水、田幸香純、橋田正城
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五輪は誰のため④ デザイン・加藤啓太郎
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 警備員の代わりに建物内外を巡回し、人間の能力を上回るセンサーを活用して異変を察知、不審物や不審者にも対応する――。そんな最新鋭の警備ロボット「cocobo(ココボ)」が年内に売り出されることになった。開発したのは東京五輪パラリンピックのスポンサー企業、セコムだ。

 カメラ映像の「目」だけでなく、悲鳴や爆発音などに気づける「耳」、ガス漏れを察知する「鼻」も持つ。それらの情報をAI(人工知能)で解析・判断し、警備センターに通報。不審物の熱検知もするほか、不審者には音や光で警告し、煙も噴射する。

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セコムの新型ロボット「cocobo(ココボ)」。不審者を発見すると、音やライトで警告。煙も噴射して威嚇する=2021年6月10日、東京都渋谷区

 「オリパラを機に、新型ロボを世界に発信したい。閉幕後は社会に定着することを狙っている」。セコムの上田理・常務執行役員は期待感を隠さない。同社は1964年の東京五輪選手村や競技場の警備にあたり、業容拡大につなげた。それから半世紀。これから新型ロボは、空港や商業施設でアピールを兼ねて実証実験を重ねる予定だ。警備員不足は国内外に共通の課題で、五輪は絶好のPR機会と位置づける。

 トップスポンサーのコカ・コーラも6月14日から、日本法人が五輪の新キャンペーンを始めた。7月には、バーチャル・トーチリレーを体験できたり、アスリートとコミュニケーションできたりする特設サイトもつくる。担当者は「1年延期になった分、期待や感動が深まる。オリパラを、特別な体験にするキャンペーンと位置づけている」と話す。

「大々的キャンペーンできない」空気読む企業

 スポンサーや開催地の企業にとって、4年に1度の夏季五輪は本来、自社の存在や新技術を世界にアピールでき、関連商戦の盛り上がりも期待できる一大イベントだ。テレビ放映などを含めたPR効果を見込む企業もある。

 だが、新型コロナ禍で迎える…

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