「スパイだっていうのか」強制収容の日系人の苦難、劇に

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新谷千布美
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 描くのは、戦時中に米国の強制収容所へ入れられた日系人家族の「その後」の苦難。実話をもとにした新作劇「イエロースプリングス」が25~29日、大阪市中央区の小劇場ウイングフィールドで上演される。生配信もある。

 「スパイだっていうのか」「まだここで戦争は終わってない」「ふざけやがって」――。息子と父が怒鳴り合う。6月中旬、大阪市内の稽古場で演じられた一場面には、生々しい緊迫感があった。

 舞台は米オハイオ州の小さな町、イエロースプリングス。戦後、日系人向けの住宅が建てられた実在の地で、本当にあったある家族の出来事をモデルにした。

 役者が演じるのは、父と次男の2人のみ。戦場から帰った次男・ヒロシが、収容所で視力を失った母を介護する場面で幕を開ける。そこに、父・シカオが帰宅。徴兵を拒否したため、1年遅れで収容所から出ることになった兄を迎えに行ったはずだが、なぜか兄の姿はない――。

 大阪を拠点にする実力派「劇…

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