官邸関係者「指示が裏目に」 職域接種、受け付け停止に

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田幸香純、桑原紀彦、藤山圭、坂本純也
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 新型コロナウイルスワクチンの職域接種の申請受け付け休止を政府が発表したことを受け、申請の準備を進めていた企業や大学などは対応に追われた。会場予約をキャンセルしたり、期限前に「駆け込み申請」したりする動きもあり、突然の変更に戸惑いが広がる。

 河野太郎行政改革相が23日夜の記者会見で、受け付けを25日午後5時で休止すると発表した。職域接種に使う米モデルナ製ワクチンの供給が追いつかない可能性があるためといい、政府高官は「(申請されたワクチン数は)想定外。正直ここまで申請があるとは思わなかった」と語った。

 接種会場としての予約が入っていた貸会議室大手のティーケーピーには24日、申請を諦めてキャンセルする企業からの連絡が相次いだ。一方、医師やワクチンなどの手配を全てセットで提供する職域接種サービスには申し込みが殺到し、新規受け付けを停止したという。河野貴輝社長は「早く接種を進めたい企業は、やきもきしている」と話す。

 大阪に本社がある製薬企業は、職域接種の申請を目指しているが、25日には間に合わない見通し。会場選びや、地方社員の移動リスクなどの検討が終わっていないためだ。受け付けの再開時期もわからず、担当者は「今後の対応は見通せない。臨機応変に構えるしかない」と話す。

 福岡県内では、商工会議所などが中小企業をグループ化しての合同接種を計画。県は支援に動いていただけに、服部誠太郎知事は「受け付けを打ち切られると、中小企業の接種の取り組みが間に合わないことになる」と危惧する。

 繊維大手の帝人は、事業拠点ごとに申請手続きをしていたため「一部の拠点で申請できなくなる。今後の対応を検討している」(広報担当者)という。

大学にも影響が

 企業と同様に職域接種の対象…

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