「尊厳を奪われた」 14歳が受けた77日間の身体拘束

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村上友里 編集委員・大久保真紀
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 摂食障害で入院した14歳の時に77日間にわたって不当に身体拘束されたとして、武田美里さん(27)が関東中央病院(東京都世田谷区)側に約2500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、東京地裁であった。伊藤正晴裁判長は最後の17日間に限って違法性を認め、110万円の支払いを命じた。

 判決によると、武田さんは2008年5月、摂食障害と診断されて同病院に入院した。音楽も聴けない状況に抗議して自分で点滴を抜いたところ、両手両足と肩を拘束された。

 判決は、治療の協力が得られないと考えた病院側が生命の危険を考慮して拘束を始めたことは「不合理ではない」と指摘した。一方で、拘束から60日経ち、毎回の食事が口からとれるようになった後の17日間については「拘束の必要性は認められない」と判断し、違法と認定した。(村上友里)

■一部勝訴も「60日は正しい…

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    大久保真紀
    (朝日新聞編集委員=子ども虐待など)
    2021年6月25日18時54分 投稿

    【解説】 精神科病院での身体拘束については、精神保健福祉法に基づく基準によると、1)自殺企図または自傷行為が著しく切迫している場合、2)多動または不穏が顕著である場合、3)1)または2)のほか精神障害のために、そのまま放置すれば患者の生命にまで危険