パノラマ銀座を環境にやさしく CF第1弾は公衆トイレ

羽場正浩
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 【長野】北アルプスで人気の高い縦走コース「パノラマ銀座」の環境整備のために、地元の安曇野市クラウドファンディング(CF)でふるさと納税を募る取り組みを始めた。第1弾として、燕岳(つばくろだけ)テント場(標高約2700メートル)の公衆トイレを環境配慮型に建て替える事業費の一部、500万円を目標に募っている。

 北アルプスパノラマ銀座は、北から燕岳~大天井岳~常念岳~蝶(ちょう)ケ岳の標高2677~2922メートルのピークを縦走するコース。西の槍(やり)・穂高連峰、東の安曇野市松本市のダイナミックな眺望が名称の由来だ。

 稜線(りょうせん)にある山小屋や、登山案内人組合の人たち、安曇野市などが連携して山岳環境の維持に取り組んできた。ところが、コロナ禍で山小屋の負担が増大し、ヘリコプターによる輸送コストも高騰。美しいパノラマ銀座を未来に残していこうと、全国の北アルプスファンから支援を募るCFを活用することになった。

 プロジェクト第1弾の燕岳公衆トイレの改築は、現在のくみ取り式の建物を今年8月末から解体し、来年の夏山シーズンに新築工事を進めて10月の完成をめざす。排泄(はいせつ)物を固体と液体に分ける方式を採用。固体は搬出用のカートリッジにためてヘリで降ろし、液体は特殊な浄化槽で濾過(ろか)して地下に浸透させる。自然環境に配慮し、清潔で快適なトイレにするという。

 改築の事業費は約7千万円の見込み。環境省から約3千万円の補助金を見込んでいるが、安曇野市は500万円について寄付を募ることにした。募集期間は9月11日までの予定。返礼品は、寄付1万円未満がパノラマ銀座のマップ、1万円以上5万円未満がテント場1泊無料券付きオリジナル木札かオリジナルボトル、5万円以上は木札とボトルの両方となる。

 第2弾以降は登山道の整備などが想定されるという。安曇野市観光交流促進課は「パノラマ銀座コースの一部が開設されてから100年が経過した。次の100年に向けたこのプロジェクトにご協力ください」と呼びかけている。プロジェクトのURLはhttps://www.furusato-tax.jp/gcf/1242別ウインドウで開きます(羽場正浩)