4番の面目、阪神・大山悠輔が2打点 監督の苦言の翌日

内田快
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(24日、プロ野球 阪神6―0中日)

 高く上がった打球は、広いバンテリンドームのフェンス手前で中堅手に捕られたが、三塁走者が生還するには十分な飛距離だった。七回無死一、三塁、阪神の大山悠輔が甘い直球をフルスイング。5点差とするこの試合2本目の犠飛に、ふっと笑みがもれた。

 開幕前、矢野燿大監督が「4番」について語っていた。「もちろん、ホームランも打ってほしいけど、打点というものが一番求めるところ」。この日はしっかり、仕事を果たした。

 勝ち越しが20を数えるチームにあって、この主砲が満足のいくシーズンを送っているとは言いがたい。

 5番に座る佐藤輝明の存在がそれを浮き彫りにする。本塁打は自身の8本に対して19本。さらに得点圏打率は2割1分7厘に対し、3割6厘。結果、肝心の打点も37にとどまり、新人に10も先行されている。

 12安打2得点で敗れた前夜が象徴的だった。2度の得点機を含む全4打席で凡退し、流れを切る形に。1本塁打を含む2安打の佐藤輝は、常に走者なしで打席に入る羽目になった。選手を責めない矢野監督が珍しく「どうしても4番にいいところで回ってきて、点が取れていない」と苦言を呈した。

 この日、ようやく面目を保った4番に監督は「こういう試合をきっかけにしてほしい」。今季、大山に対し「いいきっかけに」と言ったのは少なくとも3度目だ。大山も「これ(打点)を続けていかないと意味はない」。継続してこその4番だと分かっている。(内田快)

ガンケル無傷の6連勝

 矢野監督(神) ガンケルが無傷の6勝目。「ゴロを打たせるというらしさを発揮した。攻撃もガンケルのピッチングが影響して乗っていけた」

 ガンケル(神) 今季最長の7回を投げ、自身6連勝。「梅野がいい配球をしてくれた。長いイニングを投げ、中継ぎを休ませられてよかった」

 与田監督(中) 交流戦で最高打率だったビシエドが3試合無安打。「ちょっと波の激しさがある。タイミングが取れていない」

 岡野(中) 五回途中、4失点で降板。「粘り切ることができなかったので、この反省を次に生かしたい」