元NY市長の法曹資格停止 「大統領選で虚偽発言」判断

ニューヨーク=中井大助
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 米ニューヨーク州の裁判所は24日、ジュリアーニ元ニューヨーク市長の州内での法曹資格を一時停止する決定をした。トランプ前大統領の顧問弁護士として、昨年の大統領選について「死者が投票した」などと明らかに虚偽で、誤った発言を繰り返し、公益を脅かしていると判断をした。

 裁判所は今後、恒久的な処分をするか検討する予定で、ジュリアーニ氏側は争うとみられる。ただ、裁判所側は24日の決定で「明白な非行であり、おそらく相当程度の恒久的な処罰につながる」と述べた。

 裁判所が問題としたのは、大統領選に関してジュリアーニ氏が行った「ペンシルベニア州で発送された不在者投票表紙の枚数よりも、返送された枚数が多かった」「ジョージア州で死者が6千人投票をした」「アリゾナ州で不法移民が投票をした」などの発言。これらの州はいずれも、バイデン大統領が小差で勝利したが、トランプ氏は「不正があった」などとして、敗北を受け入れなかった。

 裁判所はジュリアーニ氏の言動が「依頼者の代理人として、意図的に虚偽の発言をしない」とする、ニューヨーク州の弁護士規則に違反した、などと指摘。「選挙の結果に疑念をもたせる虚偽発言は、自由な社会の活動にダメージを与える」として、結果も重大だと述べた。

 ジュリアーニ氏は1969年にニューヨーク州で弁護士登録し、検察官を経て、93年から01年までニューヨーク市長を務めた。(ニューヨーク=中井大助