バイデン氏「報道の自由にとり悲しい日」リンゴ日報廃刊

ワシントン=園田耕司
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 中国政府の弾圧で民主派支持の香港紙「リンゴ日報」が廃刊に追い込まれた問題について、バイデン米大統領は24日に声明を発表し、「香港と世界中の報道の自由にとって悲しい日だ」と述べた。「中国政府は独立メディアをターゲットにすることをやめ、拘束しているジャーナリストやメディア会社幹部を解放するべきだ」と要求し、「ジャーナリズムは犯罪ではない」と強調した。

 バイデン氏は今回の廃刊をめぐり、「中国政府は独立メディアを弾圧し、意見の異なる人たちの声を沈黙させるために権力を乱用している」と非難。そのうえで、「独立メディアは社会にとってかけがえのない役割を果たしている。ジャーナリストは、政治指導者らに説明責任を取らせ、情報を自由に伝達させるという真実を語る人たちである。このことは香港、そして民主主義が脅かされている世界各地で、これまで以上に最も必要とされている」と指摘した。

 バイデン氏はまた、「中国政府は基本的な自由を否定し、香港の自治や民主的制度を攻撃し、国際的な義務に反した行動をとっている」と批判。「米国は香港の人々や、基本的な自由を守るために立ち上がっているすべての人々を支援することに、たじろぐことは決してない」とした。

 人権を重視するバイデン政権は、新疆ウイグル自治区などでの中国政府による人権弾圧を問題視しており、香港国家安全維持法国安法)を使った民主派やメディアの弾圧も強く懸念している。中国政府が人権弾圧を加速させている現状を受け、米中関係はさらに険悪化していく恐れがある。(ワシントン=園田耕司)