中外製薬「アクテムラ」、米でコロナ治療に緊急使用許可

新型コロナウイルス

江口英佑
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 中外製薬は25日、同社が開発した国産初の抗体医薬品「アクテムラ」について、新型コロナウイルス感染症の治療薬としての緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)から取得したと発表した。対象は、人工呼吸器やECMO(エクモ)(体外式膜型人工肺)などを使う重症患者だ。国内では、今年中に製造販売の承認申請を目指す方針という。

 アクテムラは、関節リウマチなどの薬としてすでに使われており、過剰に放出された炎症物質の働きを抑える作用がある。

 ただ、親会社のロシュ(スイス)が新型コロナ感染症に対して実施した最終段階の臨床試験(治験)三つのうち、二つでは効果を証明できていなかった。一方、別の英国での医師主導治験では、死亡リスクを低下させる効果があったとしている。

 国内のコロナ治療薬をめぐっては、これまで抗ウイルス薬「レムデシビル」など3製品が承認されている。いずれも既存薬を転用したものだ。このほか、富士フイルム富山化学の抗インフルエンザ薬「アビガン」は国内で改めて治験を実施中。小野薬品工業は今月、慢性膵炎(すいえん)の薬「フオイパン」について効果が確認できなかったとし、開発断念を発表している。(江口英佑)

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