炎天下でくわを振り、ふらつきながら考えたあのこと

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記者コラム「多事奏論」 天草支局長 近藤康太郎

 ひょんなことから故郷の東京を飛び出し、九州に住み始めて8年目になる。田舎暮らしの魅力にどはまりし、新聞やら書籍やらで地方移住を“扇動”している。「たった数年でなにが分かる」と“本物”の田舎人から怒られるときがある。しかし、たった8年は、もう8年だ。気がつけば、米作りをしている長崎・旧田結村の棚田でいちばんの大百姓になっていた。

 周囲の農家が高齢となり、ひとりやめ、ふたり死に、「それならば」と跡を引き受け、わたしの田は年々大きくなる。今年も私塾の塾生ら人足を集めて必死こいて田起こし、代かきしていた。

 

 

 ある日、近所の男性から苦情…

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