墓標ない751の墓見つかる カナダ、先住民学校の跡地

ニューヨーク=藤原学思
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 カナダ中部サスカチワン州の先住民団体は24日、先住民寄宿学校の跡地周辺から、751基の墓標のない墓が見つかったと発表した。カナダでは5月、別の先住民寄宿学校から215人の遺骨が発見されている。

 墓が見つかったのは州都レジャイナから140キロ東のカウエゼスにあった学校で、カトリック教会が19世紀末に開設。先住民が1970年代に運営を引き継ぎ、90年代後半に閉鎖された。

 地元の先住民団体は2日から、地中レーダーを使って一帯を調査。751基は23日までに見つかり、多くが子どものものだが、全てが学校と関連しているかは不明という。先住民団体は会見で、教会が60年代に墓標を撤去した可能性を指摘。教会に対し、記録の公開と、ローマ教皇の謝罪を求める意向を示した。

 カナダは過去に先住民の同化政策を実施。全国の寄宿学校で、親元から強制的に離された計15万人以上の児童・生徒が生活し、虐待行為がはびこっていたとされる。

 トルドー首相は24日、「調査結果は、より大きな悲劇の一部にすぎない。先住民のみなさんが構造的なレイシズムや不公平な扱い、不正義に直面してきたことを恥ずべき形で思い起こさせる」とする声明を発表した。(ニューヨーク=藤原学思)