スペインから来た彼女 男社会で無謀な挑戦と笑われても

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 使いこなせる日本語は、ごくわずかな単語だけ。それでも、スペイン生まれの女性は「男社会」で闘い続ける。たとえ、無謀な挑戦だと笑われようとも。故郷、カスティーリャ・ラ・マンチャ州の地を舞台にした物語「ドン・キホーテ」のように――。

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 三重県鈴鹿市を本拠とする、サッカーJFL「鈴鹿ポイントゲッターズ」の“ミラ”こと、ミラグロス・マルティネス(36)。2019年、全国にまたがる男子のリーグで初めて誕生した女性監督だ。

 就任2季目の昨年。リーグ最終戦後のロッカールームに野太い声が響いた。

 「ミ~ラ♪ ミ~ラ♪ ミ~ラ♪」

 前年に16チーム中12位と苦しんだ選手たちは、5位に食い込んだ。単年契約の監督に残留を訴え、応援歌を歌ってくれたのだ。泣きながら手をたたき、ペットボトルを打ち鳴らす面々。その光景を振り返り、ミラは言う。「あの瞬間は感動した。監督人生で経験したことのない財産」

 ポイントゲッターズは、三重県内の二つのクラブが合併してできた新興勢力。今年2月にJリーグの「百年構想クラブ」に承認され、J3参入を目指している。ただ、いまは知名度も資金も乏しいアマチュアの街クラブ。有力選手や監督を招くのは困難だ。

 元商社マンの吉田雅一社長は…

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