老舗手帳メーカー、デジタル化に負けない3代目の独創力

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近藤郷平
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 デジタル化が進むなか、成長を続ける老舗の手帳メーカーがある。名古屋市に本社を置く伊藤手帳は、積極的な設備投資を続け、ライバルたちが思いつかないようなオリジナル商品も手がけている。スマートフォン全盛の時代にあって、アナログな紙の手帳で売り上げを伸ばすことができているのはなぜなのか。伊藤亮仁社長(43)に歩みや強み、展望について聞いた。

■伊藤手帳

1937年創業。本社は名古屋市東区、工場は愛知県小牧市にある。企業や官公庁から請け負う手帳製造が多く、2011年からは一般消費者向けのオリジナル商品の販売をネットで始めた。従業員数は45人(5月末時点)。2021年4月期の売上高は11億4千万円。

 ――会社の歩みや特徴を教えてください。

 「祖父が1937(昭和12)年に創業しました。大手メーカーからの手帳のOEM(相手先ブランドによる製造)が多く、一般企業の社員手帳やオリジナル商品も手がけています。強みは企画、製本、手帳のカバー製造、梱包(こんぽう)、出荷作業まで、すべて自社でできることです。この業界は分業が当たり前です。一貫体制ができたことで、品質や納期を責任をもって管理することができます。以前は協力会社に頼んでいた仕事を内製化し、コスト競争力でも優位です」

■工場を大拡張、「一貫体制」…

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