映画記者の胸熱くした 「宮本から君へ」判決のある言葉

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編集委員・石飛徳樹
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コラム「シネマ三面鏡」 編集委員・石飛徳樹

 胸のすく判決だった。傍聴席で熱いものがこみ上げた。「宮本から君へ」の助成金を日本芸術文化振興会(芸文振)が不交付にした決定は違法だとして、東京地裁が取り消しを命じた。

 「宮本から君へ」は2019年のキネマ旬報ベスト・テン第3位の作品だが、出演者の一人が有罪判決を受け、内定していた助成金が交付されなかった。製作したスターサンズの河村光庸社長が「表現の自由を保障する憲法への挑戦だ」と提訴した。

 私は大学時代に法学を勉強していたが、法への失望感を募らせていた。いや、講義は楽しかったのだ。法律の解釈がかくも面白いものかと興奮していた。

 しかし実際の憲法訴訟や行政…

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