はがれかけた白い壁や、割れた窓から飛び出したカーテンが風に揺れる。規制線が二重に張られ、警察や消防の車両がせわしなく行き交う。その様子を、口元を手で押さえた近隣住民がじっと見つめる。
24日深夜、崩落事故の発生から20時間以上が経った現場では、当局による捜索が続いた。気温は27度。建物の3~4階部分まで積み上がったがれきは崩落時の摩擦で熱を帯び、雨が降る中でも、はしご車から水をかけられていた。
事故現場となったサーフサイドは、米国屈指のリゾート地マイアミビーチと地続きの海沿いにある。崩落したコンドミニアムは大西洋に面し、ユダヤ人と、南米出身の移民のコミュニティーの境界線上にあった。地元のサリー・ヘイマン市議は朝日新聞の取材に居住者のほか、季節滞在者や観光客も利用していると述べた。
マイアミビーチはまた、外国人観光客でも新型コロナウイルスのワクチンを接種できる場所として知られ、近隣住民によると、最近は南米からの訪問者が増えていた。崩落した建物はこうした短期滞在者も利用していたとみられる。
電気技師のロニー・フレイジ…
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