25日に告示された東京都議選は、前回選挙で主役となった小池百合子都知事が不在のまま選挙戦に突入した。小池氏は過労を理由に療養を続けるが、都議選では静観を決め込むとの見方が政党関係者には根強くある。一方で、選挙結果次第では、小池氏の政治生命にも影響を与えかねないとの懸念が周辺にはくすぶる。
「しっかりと小池都政を支えていきたい」
小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」のある候補者は、第一声でそう強調した。
前回2017年の都議選で、都民ファを率いた小池氏は告示日当日から街頭演説に立ち、「忖度(そんたく)の政治、古い議会はもういらない」と自民党批判を展開。自民を過去最低の23議席という歴史的大敗に追い込んだ。
だが、今回都議選の告示日に、小池氏が街頭に立つことはなかった。過度の疲労で療養中のためだが、小池氏が療養に入る前から、「都議選で小池氏は動かない」との見方が都民ファや自民の関係者の間では根強くあった。
その要因は、小池氏を取り巻く環境がこの4年間で一変したことだ。
小池氏は昨夏の都知事選で…
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【視点】静養中で、語らずとも気になる小池百合子知事の動向。国政に復帰したいと言ったわけではないのに周りにそういぶからせるあたりが、小池氏らしいなと思います。安倍政権時代は、非自民陣営にいたころからの同志でもある二階氏との関係はよいけれども、官邸とは