大阪での「表現の不自由展」、会場側が利用承認取り消し

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 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で展示が一時中止となった企画展「表現の不自由展・その後」の出展作品の展覧会が来月中旬、大阪市内で開かれる予定だったが、会場の指定管理者が利用承認を取り消したことがわかった。25日付。抗議のメールや電話が殺到するなどしており、開催当日の安全確保が難しいと判断したという。

 展覧会は7月16~18日、大阪府の施設「エル・おおさか」(大阪市中央区)で開かれる予定だった。「エル・おおさか」は府が所有する施設で、大阪労働協会などでつくる共同事業体「エル・プロジェクト」が指定管理者を担っている。

 エル・プロジェクトによると、展覧会の宣伝が始まった今月中旬以降、抗議のメールや電話が殺到、玄関前での抗議活動も行われているという。

 19年8月に名古屋で開幕した「表現の不自由展」は、慰安婦を表現した「平和の少女像」や、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品「遠近を抱えて」などに抗議が殺到し、3日で中止になった。今月下旬に東京都内で開かれる予定だった同様の展覧会は、中止を求める街宣活動などを背景に、会場提供の辞退が相次ぎ延期となった。

 大阪での展覧会の実行委員会は市民有志が中心になっているが、混乱を防ぐため整理券を配布し、弁護士が常駐する異例の態勢を敷く予定にしていた。