医療機関の患者数、感染拡大前から軒並み減少 昨年度

新型コロナウイルス

滝沢卓
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 昨年度(2020年4月~21年3月)に医療機関にかかった患者数は、新型コロナウイルスの感染拡大前と比べて軒並み減少したことがわかった。落ち込みが最大だったのは、1回目の緊急事態宣言が出ていた昨年5月の約2割減。外出自粛などによる受診控えのほか、感染対策によってほかの感染症にかかる人が減ったことが背景にあるという。

 厚生労働省が25日の社会保障審議会で、歯科などを含む全国の医療機関(入院を含む)の患者数や収入を月ごとに報告した。

 前年同月比の患者数は昨年5月が20・2%減。その後はほぼ1割減で推移し、今年3月は5・9%増と回復した。ただ、比べる対象の昨年3月はすでにコロナの感染が広がっており、一昨年3月と比べると3・8%減だった。

 診療所に限ってみると、小児科は昨年5月はほぼ半減。10月は約1割減まで持ち直したが、感染拡大の「第3波」とされる今年1月は3割超の減少だった。

 前年同月比の収入をみると、全体では昨年5月の落ち幅が最も大きく、12・1%減った。この月の小児科の収入は46・2%減だった。耳鼻咽喉(いんこう)科は昨年4月が最も落ち込み、44・1%減だった。

 厚労省によると、20年度の医療費(概算)は今年2月までで38・3兆円と、前年同期比4・1%減。3月分を考慮しても、20年度全体で1兆円減るのは確実で、減少幅は過去最大とみられる。(滝沢卓)

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