チャットアプリでチェコから指導 やり投げ北口五輪内定

辻隆徳
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 陸上の東京オリンピック代表選考会を兼ねた第105回日本選手権大会の第2日が25日、大阪・ヤンマースタジアム長居であり、女子やり投げは五輪参加標準記録(64メートル00)を突破していた北口榛花(JAL)が61メートル49で優勝し、五輪代表に内定した。

 女子やり投げの日本記録保持者、北口榛花(JAL)が今大会の五輪代表内定「第1号」をつかんだ。

 すでに五輪参加標準記録(64メートル00)を突破している北口は4投目に今季最高の61メートル22を投げてトップに立つと、5投目も61メートル台。そして、最終投てきは61メートル49とさらに記録を伸ばし、小さく跳びはねて喜びを表現した。北口は「今季は調子が悪かったので、五輪の代表を獲得できてほっとした」と満面の笑みを見せた。

 男女の世界記録保持者が輩出したチェコのコーチに師事する北口。昨年は新型コロナウイルスの影響で難しい調整を強いられた。昨年の冬は合宿のために欧州に渡ったが、コロナの感染が拡大し、1カ月ほどで帰国を余儀なくされた。それでも、「より成長した姿を五輪で見せたい」と気落ちすることはなかった。

 課題は上半身の力を最大限に引き出せる助走力を身につけることだった。チャットアプリを使ってコーチに練習メニューを送ってもらい、体幹や下半身を鍛えるトレーニングを地道に続けてきた。この日の後半の投てきは、助走のスピードが上がり、結果に表れた。

 本番まで1カ月余り。北口は「この記録じゃ世界と戦えない。あと1カ月あるので、もっとパワーアップしてのぞみたい」とさらなる成長を誓った。(辻隆徳)