屋内マスクを再び義務化 イスラエル、変異株で方針急変

新型コロナウイルス

清宮涼
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 中東イスラエルで25日、新型コロナウイルスの新規感染者数の増加傾向が続いていることを受け、屋内でのマスクの着用が再び義務づけられた。政府は今月、マスクの着用義務をなくしたばかりだったが、わずか10日後に撤回した。政府はインドなどで確認された変異株(デルタ株)が感染拡大の要因とみて、警戒を呼びかけている。

 イスラエルでは新型コロナワクチン接種が世界一のペースで進み、1日あたりの新規感染者数が1カ月の平均で10人台にまで減っていた。だが今月21日以降は4日連続で100人を超え、24日には220人超となった。これを受けてイスラエル保健省は25日、子どもなどを除いて屋内でのマスクの着用を再び義務化すると発表した。大人数が集まる屋外でもマスクを着用するよう勧めている。

 政府は、最近の新規感染者の約7割が従来株よりも感染力の高いデルタ株とみており、海外から帰国した人らが感染したとしている。政府は今週、最近の感染者のうちワクチン接種を終えていたのは3分の1で、感染者の半数は子どもだとも明らかにしていた。

 イスラエルでは昨年12月に米製薬大手ファイザー製のワクチン接種を始め、国民の6割にあたる約510万人がすでに2回の接種を終えた。4月18日に屋外でのマスク着用義務をなくし、今月15日からは屋内でのマスク着用義務も原則としてなくすなど、ほとんどの規制が解除されていた。

 ここ数日で新規の感染者数は増えているものの、1日あたりの死者数は0~1人にとどまる。AFP通信によると、政府のコロナ対策の担当者は25日、重症化や死亡例は増えていないと指摘。「ワクチンが重症化の増加を防ぐことを期待している」と述べた。政府は12歳以上の子どもへのワクチン接種も呼びかけている。清宮涼

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