25日に舌戦がスタートした東京都議選。新型コロナウイルスの感染再拡大の兆しが見える中、東京オリンピック・パラリンピックの開幕は目前に迫る。1151万人に上る首都の有権者の関心はどこにあるのか。都議会は有権者の目にどう映っているのか。告示日に都内3カ所で尋ねた。(藤野隆晃、山口啓太、長野佑介)
25日に足立区の北千住駅、大田区の蒲田駅、港区の新橋駅付近の3カ所で22~85歳の都民25人に聞いた。「あなたの一番の争点は」と尋ねると、7割近い17人が「コロナ対策」を挙げた。
葛飾区の飲食店従業員の古川雄大さん(22)もその一人。コロナ禍で昨春以降、飲食店への営業時間の短縮要請が断続的に続く。「アルバイトとして働いていた昨年の一時期、店を開けられずに月給がゼロだった。店への協力金の支給も遅く、3~4カ月かかることもある」と話した。
「一刻も早くワクチンを打てる態勢を整えてほしい」。そう語るのは、大田区のパート、青木文子さん(50)。都内の自治体では64歳以下への接種券の発送が始まっているが、まだ届いていない。「都がリーダーシップをとって地域格差を是正してほしい」と話す。
五輪や子育て、戸惑いと不安
コロナ対策に次いで多かった…