「一生分運を」喜んだ五輪チケット当選、でも観戦に悩み

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 東京オリンピック(五輪)のチケット所有者が、揺れている。1年延期の末に条件付きで有観客での開催が決まったが、競技によっては再抽選となり、91万枚が今後失効する。無観客の可能性も残る。陸上男子100メートルや野球、サッカーと次々と代表選手の顔ぶれがそろう中、競技会場の大半が集まる東京は再び新型コロナウイルス感染拡大の兆しも。見に行くべきか、断念すべきか――。

 福岡市の会社員男性(30)は昨春、横浜市でのサッカー準々決勝のチケットが当たった。友人か父と飛行機で行こうと楽しみにしていたが、いまは妻(31)が妊娠7カ月だ。「自分が感染し、妻子にうつしたら」と考えると怖くなる。

 ただ、観戦したい気持ちも抑えがたい。「生涯で唯一かもしれないチャンス。しっかり感染対策をとれるなら、見たい」。観戦後、希望者は検査を受け、陰性証明書を取れるような仕組みがあればと思うという。

 ただ、このチケットは観客上限が収容人員の50%、最大1万人に縮小され、再抽選の対象になった。「このような状況でも観戦する気があるのか、まずアンケートで意思を確認してから抽選にしてほしい」。事前に辞退者が出れば、抽選で外れる可能性も少なくなるが、有無を言わさぬ抽選に注文をつけた。

 陸上とサッカーのチケットを持つ東京都の女性(37)は、小学1年の娘に五輪の記憶を残してあげられると観戦を楽しみにしていたが、再抽選の対象になった。再抽選の結果がでるのは7月6日。しかも、まん延防止等重点措置が7月11日までに解除されなかったり、新たに緊急事態宣言が出たりした場合、政府や都、大会組織委員会などは「無観客も含めた対応を基本とする」としている。

 「夏休みのキッズキャンプなどを探しても、五輪の日程を避けると選択肢が限られる。早く決めてくれたら、夏休みをもっと充実させられたのに。ずっと振り回されて嫌になる」と憤る。

 熊本市の女性(61)は60…

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