豆乳×蜂蜜のスイーツ「豆蜂」 武庫川女子大などが開発

狩野浩平
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 【兵庫】にがりの代わりに蜂蜜で豆乳を固めたスイーツを、武庫川女子大学西宮市)の有井康博教授らが開発した。その名も「豆蜂(トーファン)」(税込み480円)。科学の知恵、企業の技術、学生のセンスが融合した自信作だ。

 有井教授の専門は食品科学、特に豆腐だ。7年前、インターネットの記事を見ていたところ、豆乳を固める作用のあるグルコン酸が蜂蜜にも含まれていることを知った。

 国内外20種以上の蜂蜜を試した結果、最も良く固まり、味や香りのバランスも良かったのが淡路島産の蜂蜜だった。グルコン酸はほかの蜂蜜に比べて7・5倍も含まれる。特許を申請し、給食や健康食を作る神戸市の会社「ハートスフードクリエーツ」と、2019年から商品化に取り組んできた。

 同社のパティシエと相談し、盛り付けの具材が沈み込まないよう、ゼリーの層を作ることにした。完成品のカロリーを計算すると、一般的なプリンの半分以下だった。

 ラベルのデザインや商品名は学生が考えた。豆乳と蜂蜜でできていることが一目でわかるように漢字を組み合わせ、台湾スイーツのような中国語の発音をあてた。

 記者も試食させてもらった。見た目はゆるい茶わん蒸しのようだが、口に入ると豆と蜂蜜の香りが広がる。低カロリーでも甘みはしっかり。食感は柔らかく、するするとのどを通っていった。

 有井教授は「試験管の中でうまくいっても、商品化には様々なハードルがある。企業のノウハウや学生のアイデアのおかげで研究成果を生かすことができた」と話した。

 豆蜂は7月にも、武庫川女子大の学内や、ハートスフードクリエーツが運営する菓子店(神戸市東灘区)で発売される予定。問い合わせは同社(078・821・1180)へ。(狩野浩平)