米フロリダ州マイアミ近郊のコンドミニアムが崩落した事故で、建築コンサルタントが3年前、建物の基部に複数の損傷があり、修繕する必要があると警告していたことがわかった。捜査当局もこれを把握しており、事故の原因につながった可能性を慎重に調べる。
地元のサーフサイド市が25日深夜、コンサルタントが2018年10月にまとめ、管理組合に提出していた9ページの報告書を公表。それによると、敷地内にあるプールのコンクリート製の床板や、地下駐車場の柱や壁に多くの損傷が確認されたという。
報告書はこうした建物などの損傷について、「コンクリートの劣化部分の大半は適切な時期に修繕される必要がある」と指摘。米メディアは、報告書の指摘を盛り込んだ数億円規模の修繕計画に沿い、工事がまもなく始まる予定だったとしている。
警察や消防を管轄するマイアミ・デイド郡トップのダニエラ・カバ氏は26日の会見で「公になった全ての証拠に関心を持っており、救出活動後にやることに反映させる」と述べ、今後、原因についての捜査が本格化する段階で精査する意向を示した。
■写真39枚、すべて安否不明…