「復讐ツアーが始まった」トランプ氏再始動、その狙いは

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ウェリントン〈オハイオ州〉=大島隆
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 トランプ前米大統領が26日、退任後初めての集会をオハイオ州で開き、政治活動を本格的に再開させた。いまも熱狂的な支持者を持つ一方、足元では一族企業の脱税疑惑で訴追のリスクも抱える。ここに来て動き出した狙いは何か。

 トランプ氏がこのタイミングで集会を再開させたのは、2022年11月の中間選挙をにらんだものだ。

 この日の演説で、その狙いが如実に表れた場面があった。

 「ゴンザレスはスタンドプレーばかりのRINO(名ばかり共和党員)だ。共和党員は彼を追い出し、別のすばらしい男に投票しなければならない」

 トランプ氏はこう言って、自らの弾劾(だんがい)に賛成票を投じた10人の共和党下院議員の1人アンソニー・ゴンザレス議員を攻撃した。ゴンザレス議員の選挙区は演説会場から近い。来年11月の中間選挙で党候補を選ぶ予備選挙は、3月から実施される。トランプ氏は、予備選挙で共和党の候補者指名を争う自らの側近を壇上に上げ、支持を呼びかけた。

 トランプ氏はいま、自らに忠実な現職や新人候補への「エンドースメント」と呼ばれる支持表明を毎週のように発表。一方で、トランプ氏批判を繰り返して党指導部を追われたチェイニー下院議員やゴンザレス議員のような政治家の追い落としを図っている。CNNはトランプ氏の集会再開を「リベンジ(復讐(ふくしゅう))ツアーが始まった」と報じた。7月3日にはフロリダ州でも集会を予定している。

 この日の演説では、昨年の大統領選挙で不正があったという根拠のない主張にも多くの時間を費やした。「2022年や24年の選挙の前に、20年の選挙で何が起きたかを知る必要がある」と述べ、今後も自身が敗れた州での監査などを求める姿勢を鮮明にした。

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