階段から落とし殺害、時間置き通報か 千葉の容疑者親子

多田晃子、石垣明真
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 千葉県市川市の自宅で親族の親子に殺害されたとみられる無職姫野旬子さん(当時64)の遺体の司法解剖の結果などから、旬子さんが遺体発見の数日前に死亡していたとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、殺人容疑などで再逮捕した親子が犯行後に時間を置いてから通報した可能性があるとみて、慎重に経緯を調べている。

 県警によると、殺人と住居侵入の疑いで再逮捕されたのは、旬子さんのおいの無職一倉大悟容疑者(30)=東京都港区現住建造物等放火容疑などで逮捕=と、旬子さんの妹で同容疑者の母親の無職姫野富士子容疑者(61)=市川市、詐欺容疑などで逮捕。両容疑者は4月20~23日ごろ、市川市新田2丁目の民家で、住人の旬子さんを階段から階下に投げ落として殺害した疑いがある。2人は旬子さんの死亡に関与した旨の供述をしているという。県警は今月27日、両容疑者を千葉地検に送検した。

 捜査関係者によると、母親の富士子容疑者は遺体発見の数日前に旬子さんを確認したのを最後に、連絡がつかないとして、旬子さん宅を訪問したと説明。4月23日午前11時ごろ、「姉が階段下で倒れており、体が冷たく呼吸がない」と119番通報した。旬子さんは、自宅1階の階段下の廊下で見つかったといい、頭や体に転落でできたとみられる傷があり、その場で死亡が確認された。

 司法解剖の結果、死因は頭部外傷による硬膜下血腫で、捜査関係者によると、これまでの捜査から死後数日が経過していた。これまでの調べに富士子容疑者が、犯行後に時間を置いてから通報したことをほのめかす供述をしている一方、事件について一倉容疑者との間で供述が一部食い違っていることなどから、県警は詳しい経緯を調べている。(多田晃子、石垣明真)