カイコくるくるシルクの糸に 兵庫県丹波市

西岡臣
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 兵庫県丹波市の養蚕農家の作業場で絹糸作りが最盛期を迎えている。

 8年前に農家に弟子入りした染織作家の原田雅代さん(52)が、カイコの幼虫約1万8千匹を育てた。5月中旬からクワの葉を与え、紙でできた型枠「回転まぶし」で繭を作らせる。7月1日から1週間かけて染織教室のワークショップで絹糸に加工する。

 原田さんによると今年はカイコがクワの葉をよく食べたため、繭の出来が平年より大きいという。4月に朝方の気温が低い日が多く、クワの葉が霜の影響を受けて成長が遅れたことで、ちょうどカイコがクワの葉を食べ始める時期に、柔らかく食べやすい新葉ができた。

 丹波地域ではかつて養蚕が盛んだったが、現在も続く農家は原田さんが弟子入りした1軒のみ。原田さんは「絹糸づくりに必要な養蚕の技術を若い人に伝えていきたい」と話している。(西岡臣)