復興予算、「使い放題」の夜 元幹部への異常な接待追う

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編集委員・市田隆
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 復興事業をめぐる脱税事件で宮本卓郎・元営業部長が所得税法違反容疑で告発された大手ゼネコン「鹿島」東北支店では、土木部元幹部も下請け業者から過剰な接待を受けたことが国税の調査などで判明している。2人とも懲戒解雇処分になっており、同社のコンプライアンスが問われている。

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復興事業の現場で異常な接待が繰り返されています。建設業界への取材を進めると、不正経理による裏金作りの実態が見えてきました。

 鹿島関係者らによると、2人は1992年の同期入社の間柄だった。2015年ごろ、2人が仙台市内のキャバクラ2軒をはしごする機会があった。数十万円のワインを次々注文し、同席した復興工事の下請け業者が自分を含む3人の飲食費計約400万円を負担したと社内調査で述べたという。

 宮本元部長は北海道大学院卒。解体工事技術の専門家として評価され、この工事の受注が急増した震災復興事業では社内でキーマンとみなされた。14年5月には、下請け業者とゴルフ接待旅行に出かけていたことが写真週刊誌で報じられたが、社内では大きな問題とならず、その後も順調にキャリアを重ねた。

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