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機内で怒鳴る行為も 旭川医大問題「社会人として疑問」

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井上潜、斎藤徹、本田大次郎
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 旭川医科大学(北海道旭川市)の学長選考会議(議長・西川祐司同大教授)は28日、記者会見を開き、不祥事が相次いだ吉田晃敏学長の解任を萩生田光一文部科学相に申し出た理由を説明した。新型コロナウイルス患者の受け入れに関する不適切発言や職員に対するパワーハラスメント、執務時間中の飲酒、不正支出など計34件も問題行為が確認されたとし、「学長以前に社会人としての適性に疑問を持たざるを得ない」と厳しく指摘した。(井上潜、斎藤徹、本田大次郎)

 会見には西川議長と川辺淳一議長代行(旭川医大教授)、佐々木順三事務局長らが出席。西川議長によると、外部の弁護士3人からなる第三者委員会が3月28日に調査を開始。5月28日に調査結果の報告を受けた。選考会議で審議した結果、教職員(5人)に対するパワーハラスメント9件▽大学の信用を害する行為6件▽不正支出9件▽その他の問題行為10件――の計34件の非違行為を認定したという。

 付属病院の古川博之前院長の解任については、「解任決議をするよう、吉田学長が学内の理事に圧力をかけていた可能性がある」とした。西川議長は「絶対に解任する、と(吉田学長が)理事や事務局にそのような発言をしていた。音声記録もある」と説明した。

 教職員へのパワハラについては、「人事権を背景に叱責(しっせき)の域を明らかに超えて辞職や辞任を迫ったり、解雇や解任を示唆したりした」と指摘。市内の民間病院からのコロナ患者の受け入れ許可を求めた古川前院長に対する「代わりにお前が辞めろ」との発言も、パワハラと認めた。

 第三者委が指摘した、契約切れの学長特別補佐に対する報酬の支払いについても「不正支出」と認定。不正な支出は2020年7月~21年1月の7カ月分で、計693万円に上るという。佐々木事務局長は「大学としてしっかり調査し、今後の対応を検討する」と述べた。ほかに会議費に関する虚偽記載(7万6830円)もあったという。

 このほか、旅客機内で乗務員を長時間怒鳴り続けた行為も確認されたとし、「公的空間における秩序や規律を理不尽に破るものであって、社会的に決して許容されるものではない」と批判。学長室での執務時間中の飲酒、学内の重要な行事への欠席や遅刻、不適切な言動も「明らかになっている」とし、「学長以前に社会人としての適性に疑問を持たざるを得ない」と指摘した。

選考会議、学長評価の過去も

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