「記者、スマホで録音していた」逮捕した旭川医大が説明

本田大次郎
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 旭川医科大学(北海道旭川市)で学長解任を議論する会議が開かれた際、校舎内に許可なく入ったとして、北海道新聞社の記者(22)が建造物侵入容疑で大学関係者に現行犯逮捕された事件について、旭川医大は28日、記者がスマートフォンで会議内容を録音したと説明した。この日、学長選考会議が吉田晃敏学長の解任申し出について説明した会見で明らかにした。

 記者は22日午後に大学関係者に逮捕され、道警旭川東署に引き渡された。署によると、関係者以外立ち入り禁止の看護棟4階に入っていたという。22日の学長選考会議では、吉田学長の解任を文科相に申し出ることが決まっていた。記者は24日に釈放され、署は在宅で捜査を続けている。

 28日の会見での旭川医大の説明によると、選考会議があった会議室から職員が出ようとした際、記者が両開きの扉の隙間からスマホで録音していたという。職員が記者を問いただしたところ、「いなくなります」と話し、身分を明かさず立ち去ろうとしたため、学外者が無許可で侵入しているとして逮捕し、警察に通報したという。

 旭川医大の佐々木順三事務局長は「『学生ですか』という問いに対しては否定し、『上司に確認しなければいけない』との発言もあった。身分を一切明かさなかったので、関係者ではないと判断した」と説明した。

 北海道新聞社は旭川医大の説明について、「現在、社内で逮捕に至る経緯を調べており、現時点ではコメントできない。調査結果は改めて読者に説明する」(法務広報グループ)とコメントした。(本田大次郎)