「別学か共学か」議論に足りないこと 必要なのは選択肢

有料会員記事

聞き手=岸善樹 聞き手=田中聡子 聞き手=シニアエディター・尾沢智史
[PR]

 女子と男子で学校が分かれる「別学」と、共に過ごす「共学」。大人の階段を上る10代、どちらを選ぶかで、その後の人生も変わっていくのでしょうか?

楽だった「実質的女子校」 照沼志帆さん(茨城大学4年生)

 茨城県立水戸二高の出身です。ずっと以前は女子校でしたが、戦後になって「共学」になりました。でも生徒は全員が女子、という状態がいまも続いています。学校のサイトにも「実質的女子校」と書かれています。

 私がここを選んだのは、自宅から通いやすいし、学力に合っていたからです。「女子校」だからではありません。

 それまで共学に通っていたし、女子だけになるとどうかな、という心配も初めは少しありました。でも入ってみたら、気を使わなくていいし、のびのび過ごせた。学園祭の準備とかで重いものを運ぶのも、当然女子です。中学ではそれは男子の仕事だったし、先生に叱られるのも男子が多かったんですけど。

 あと女子校って、人間関係がややこしいというイメージを持たれるかもしれませんが、そんなこともありませんでした。競技かるたの部活で他校の男子と交流もそれなりにあったし、「女子校、楽だったなあ」という感じです。

記事後半では、照沼さんが「女子だけ」「共学」それぞれで感じた良さを語ります。昭和女子大の友野清文教授は、教育史研究者として経緯を振り返りつつ、「本当に問うべきはジェンダーの公正さだ」と指摘。「学歴・階級・軍隊」などの著書がある桃山学院大の高田里惠子教授は、「一高文化」に近代日本のホモソーシャルの原型を見いだします。

 友人には、水戸二高が「共学…

この記事は有料会員記事です。残り3148文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
Think Gender

Think Gender

男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]