「また子どもたちが…」小学生死傷、5年前にも同様事故

石垣明真、上保晃平、青山祥子
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 小学校の通学路でまた悲劇が――。千葉県八街市八街の路上でトラックが下校中の小学生の列に突っ込み、5人がはねられ、うち2人が死亡した。被害にあった児童が通う小学校では、5年前にも通学途中の児童がトラックにはねられ4人が重軽傷を負っており、周辺の住民からは「また子どもたちが被害に……」という声が広がった。

 「車の下に2人いるぞ」。近くに住む飯嶋良子さん(71)は事故直後に現場に駆けつけ、救急隊員とみられる大きな声を聞いた。その後、母親とみられる女性がおぼつかない足取りで走ってきたという。飯嶋さんは「飲酒運転なんて絶対に許せない」と目に涙を浮かべながら怒りをあらわにした。

 周辺は畑と住宅街が混在する地域。事故現場はセンターラインはなく、大型車だとすれ違うのにゆとりはない。歩道やガードレールはなく、子どもたちは路肩を歩いていたとみられる。近くには「学童多し注意」の看板もあった。

 近くに住む男性(51)は「自分が運転するときは人がいたら必ず中央寄りに避けるようにしている」と話す。別の60代男性によると、通勤時間には交通量が多くなるが見通しがよい直線道路で、「なんで事故が起こるのか。あり得ない」と話した。

 児童が通う市立朝陽小学校の多田勇司校長によると、この日は4年生以上は6時間目まで、1~3年生は5時間目まで授業があった。低学年の子どもたちは午後2時50分ごろには下校したという。

 学校側は、救急車のサイレン音で教師が現場付近に様子を見に行き、近くの福祉施設の職員から「子どもが事故にあったらしい」と聞いて認知したという。多田校長は報道陣から児童が亡くなったという話を聞いて、「本当ですか……。今は何も受け止められない」と沈痛な表情で答えた。

 近くの国道409号では2016年11月、通学途中だった同小学校の列に2トントラックが突っ込み、2~5年生の男女4人がけがをし、このうち3年生の男児(当時9)が頭の骨を折る重傷を負った。

 小学5年生の娘が同校に通っているという主婦(41)によると、集団登校は毎日、集団下校は週に1度程度行われているという。「子どもたちが気をつけていても防げないのか……」と言葉を詰まらせた。(石垣明真、上保晃平、青山祥子)